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2007年7月31日 (火)

「ダンディズム」とは何か。

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死後13年。作家と編集者という間柄を超え、「村松友視」のみた「吉行淳之介」の姿とは・・・。

「ダンディズム」とは、決して「カッコいい」ものではない。時には「不様(ぶざま)だったり」「情けなかったり」「みっともなかったり」「苦しかったり」するのだ。自分の「生き方」貫いていくそれが「ダンディズム」なのだ。「見かけだけを装った」最近流行りの「チョイ悪」とは「似て非なるもの」だと私は、思っている。

 鬱を患い、アレルギーと戦い、片肺を摘出し、肝臓を蝕まれ、右目の水晶体を移植し・・・そして最後に肝臓癌の告知をした医師に対して一言。


「シビアなことをおっしゃいますなぁ」

(あの)内田裕也に「“フリオ・イグレシアス”のナタリーを歌わそうとして(オイオイ!)」殴られそうになった時のセリフも良い。


「あれ、その目はオレを殴ろうかと考えている目だね。うん、殴ってもいいよ・・・だけどさ、殴ったらオレ」

といって間を置き、

「殴ったらオレ・・・死んじゃうよ」

 そう言って笑った。


 「柔らかく」しかし「強く」生きる。それが「ダンディズム」というものではないだろうか

「白洲次郎」の域には死んでもなれないが、「吉行淳之介」には、もしかしたらこの俺も・・・と思わせてくれる。まぁ、実際にはやっぱり死んでもなれないのだが(笑)。

「ぐにゃぐにゃ根性」に乾杯。


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2007年7月 3日 (火)

陰陽師 夜光杯ノ巻。

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「ゆこう」「ゆこう」 そういうことになった。


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本当に「旨い酒」というものは、何の抵抗もなく、身体に染み入るように「するする」と飲める。しかも悪酔いしない。

「陰陽師シリーズ」は、とびきり「旨い酒」だ。

未読の方に、はっきり申し上げよう。ワンパターンである。

物の怪(もののけ)や怪異の類がでるものの、激しいストーリーは望むべくもない。読んでいる途中で「ははん・・・。もしやすると此れは、ひょっとしてあれでは」と正体(?)が見えてしまうものもある。しかし、それで、話のおもしろみが半減するということはない。「旨い酒」とはいつも同じ味であり、そしていつのんでも旨いのだ。

あいかわらずの「清明」と「博雅」の二人が良い。ゆるゆると酒をのみ、花を愛で、楽を奏で、月を見上げ、そして例の「会話」と共に出かけていき、「呪」を解き(或いは掛け)、家に戻り、またゆるゆると酒をのむ。よいではないか。こういう「はなし」があっても。

「陰陽師」という酒、まだまだ旨くなりそうだ。

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